理想と妄想のジャンクション

アメコミの感想、ブラウザゲームの記録、日々随想とか

「はあちゃま」は、また旅に出たようです。

 前回ブログ書いた後も、はあちゃまの一連のストーリーはまだ終わっていなかった。
 ちょっと一息ついて、自分の想いを表明しておきたかった…というところだったみたい。

 

 物語の続きが語られ始めたので、面白半分に考察した文章を作っていたのだけど、それが完成する前「TRUE END」が語られるはずの昨日、「はあちゃま×赤井はあと」の物語に関する動画のほとんどは非公開にされ「物語を最後まで続ける事ができなくなった」として、代わりにエピローグ風の動画「#NEVERENDINGSTORY」がアップされた。(当初の動画タイトルは「∞」)
 物語が未完に終わった理由については、憶測しかできないので、ここでは置いておくけど、「未完」であると言明した事で、価値はいささかも損なわれない。

 

 はあちゃまが、この物語の語り口にチャレンジした事には、物凄い価値があったと思う。
 Vtuberを、配信者アバターでありながら物語の登場人物に仕立てて、ライブストリームを、物語のワンシーンとしても見れるものに変化させた。
 リスナーも、今見ている配信者が「はあちゃま」なのか「赤井はあと」なのか、目が離せなくなっていく。これまで見てきた「はあちゃま」は、いつの間にか「赤井はあと」から入れ替わっていた別人格だったという架空の物語のリアリティが、どんどん強固になっていく様は本当に刺激的だった。
 その刺激を受けたリスナーが製作したファンアートや動画、ゲームも物語にどんどん取り込まれていく。
 Vtuberの利点だと思う。幼い2人を描いたファンアートは、「はあちゃま」と「はあと」が別に存在していた証のように示され、違和感なく受け入れられた。ファンアートにインスピレーションを受けて、物語にアレンジが加えられた部分もあったように感じる。
 この、リスナーとの相互作用も、視聴者参加型企画を数多くやってきたはあちゃまの真骨頂だ。
 これまで、はあちゃまを形作ってきた様々な要素、ミームも全編にまぶされていた。
 若さと情熱に任せて突き進む物語は、本当に魅力的だった。

 

 残念なのは、未完である事より、アーカイブが非公開になっている事の方だなぁ…

 

 ちょっと話は変わって、はあちゃまが久々にコラボ参加した2/23の大神ミオさんの配信「冬のユニーク俳句王決定戦」での一幕。
 大空スバルさんが詠んだ俳句「君の手に 届けと願う バレンタイン」に対して、「手渡しじゃないの?」「届かない可能性があるのか?」「郵送か?」との感想が上がる中、はあちゃまは「私たちは『バーチャル』だから、『リアル』に届けるのが難しい。それでも届けたいという想いを詠んだ句」という、超解釈をして、凡庸な句(失礼)にエモい意味を見出していた。
 もはや『バーチャルYoutuber』という存在の意味を誰もが忘れかけているこの時に、はあちゃまは『バーチャルYoutuber』に真面目に向き合い続けている事を感じさせてくれた。
 あと、こうやって人の発言やなんかを余りに真面目に受け止めるところも、はあちゃまらしい。…人狼系のゲームで狂人ムーブを頻発するのもこのせいだと思う。明らかにおかしな言い分でも、筋の通った部分を見出そうとするし…すいちゃんに「チョロい」と心配された部分でもある。

 

 はあちゃまは現在Twitterで「自分探しの旅に出ます」と呟いたのを最後に、何の動きも見せていない。
 …昨年も6月あたりに、旅に出ると言ってしばらく不在だった時期があったけど、戻ってきたら撮ってきた旅動画で配信してたし、あんまり心配はしてない。

 …ほんと言うと、心配してないわけじゃないけど、何もできないしね。ひょっこりかなココハウスにいてくれたりすると、安心だけどさぁ…
 なんにせよ、我々『はあとん』は、固定観念に囚われずに、時についていけないくらいのチャレンジで振り回してくれるはあちゃまが大好きなので、戻ってきたらまた、全力で応援するだけだ。