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【アメコミ映画】ジャスティス・リーグ

 ※ネタバレ注意…とゆーか…

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 このジャケットが既にネタバレだあああああッ!?

 例によってこの映画もブルーレイ待ちしていたのですが、発売が近くなるにつれて、広告をよく見かけるようになってきました。

 そしてそこには、劇場公開時のプロモーションではずっと隠されていたあるキャラクターの姿が…

 スーパーマン、出てるやん!

 「バットマンv.s.スーパーマン」のラスト、ドゥームズデイとの戦いで命を落としたスーパーマンでしたが、もちろん復活は織り込み済み。

 問題はそれが、いつ、どのような形で行われるか? だったのですが、個人的には今後公開予定の映画「フラッシュポイント」だと思い込んでおりました。

 原作コミックの「フラッシュポイント」は、時間を超え世界が改変される一大イベントだったので、その流れを組むものになると、勝手に思い込んでいたのです。

 なので、この映画に対する個人的な興味は「スーパーマンのいないジャスティスリーグ」はどのような描かれ方をするのか?」でした。

 原作において、ジャスティスリーグの司令塔はバットマンなのですが、リーグの中心にいて、チームを象徴する存在になっているのは、間違いなくスーパーマンです。

 そのスーパーマンが不在の中、いかにしてリーグがまとまっていくのか。そこが気になっていたのですが…

 なぁ~んだ。スーパーマン、出てくるんだ。

 まぁ、この部分は本編を見てがっかりするより、事前に知ってた方がダメージは少なかった気がするので、ネタバレしててよかったかもしれません。

 

 …で、本編を見た感想ですが…

 なんか物足りない!

 と、感じてしまったんですよね…

 まず、今回の敵、ステッペンウルフ…って、誰?

 「ワイルドになるために生まれた」とか歌ってたり?

 「DCキャラクター大辞典」で調べてみたら、ダークサイドの部下という事が書かれていました。御大ジャック・カービーの創造した「ニュー・ゴッズ」のキャラクターではあるのですが、あまり重要な役ではないようで…

 コミックの「New52」は、最初からダークサイドと戦っているというのに。

 劇中でステッペンウルフ自身もダークサイドの事に軽く言及していましたし、今後、映画の方にもダークサイドは出てくる予定なのでしょうが、出し惜しみ感が半端ないです。みんなが知ってる大物!…の手下との戦い…って、せっかくのヒーロー大集合映画の大作感が、半分くらい吹き飛んでいます。

 あと、マーベルの「アベンジャーズ」劇場版は、じっくりと各キャラクターをそれぞれの映画で描き込んでから、作り上げられたのですが、それと比べると「ジャスティスリーグ」で初登場のアクアマン、サイボーグ、フラッシュが軽く感じられてしょうがない。とゆーか、バットマンも「描かなくても分かるだろ?」みたいな感じで、描写が軽いんですよね。

 バットマンの性格も、なんか違和感があります。どっちかというと、アイアンマンに近くなっちゃってるような…

 バリー(フラッシュ)に「能力は?」と聞かれて、「超金持ち」と返したり…

 まぁ、それもバットマンの強さの一端ではあるのですが、それを口に出しちゃうのは違う気がします。金で解決できる事は表で、ブルース・ウェインとしてやって、力が必要な事に対しては裏で、バットマンとして戦う。人間の極限まで鍛え上げられた体力と、頭脳、知識、推理力、そして仲間との絆が本来のバットマンの能力です。それを軽々しく口にするキャラクターでもありませんが。

 ストーリー的にも、一本道で進んで、そのまま終わる感じで、なんかアッサリ風味。

 「ここでこんな展開が⁉」みたいな要素が無いんですよね。

 キャラクターが多すぎて、そういった事をする余地がなかったのかもしれませんが…そのキャラクターの描き込みも前述の通りで、物足りない。

 とまぁ、そんなこんなで、物足りない映画でした…

 「マン・オブ・スティール」「バットマンv.s.スーパーマン」「スーサイド・スクワット」「ワンダーウーマン」と続いてきたDC・エクステンド・ユニバースの映画の中で、この「ジャスティス・リーグ」が興行収入的には最下位になってるそうですが…

 分かる気がします。