誰だって生きていかないといけない
目が離せないと書いた直後に、はあちゃまは休止状態に入ってしまった。特に情報もなく…休止に至る理由はいくつも思いつくけれど、憶測で何か書いてもしょうがないし、待つしかないのが辛いところではある。
ところで、この件に限らないんだけど、ネットって取材力も無いのに憶測で語る人、多すぎない?
ネット記事なんか、電話取材すらせず、TwitterやYoutubeだけをソースに書かれたものもよく見るし…「これが事実だとすれば」「私が考えるに」で始まるような、仮定の話に価値があるとは思えないんだけど。
情報発信するなら、せめて取材して一定の裏付けを元に語って欲しい。
一部の評論家気取りの、お気持ちで物申すYoutuber、ホント嫌い。
嫌いを語ってもしょうがないので、最近面白かったアメコミの話でも。
「スーペリア・フォーズ・オブ・スパイダーマン」
タイトルにでっかくスパイダーマンと書いてあるのに、スパイダーマンは(ほぼ)出てこない。マーベルの悪役がメインのコミックなのだけど…
主にスパイダーマンの悪役として有名なヴィラン集団、シニスター・シックスが、より凶悪な顔ぶれになって新しく集結!
そのメンバーは、ブーメラン! ショッカー! スピードデーモン! ビートル! オーバードライブ!
5人合わせて、シニスター・シックス!!!
「5人しかいないって? 知ってるよ。ありがとな」(ブーメラン談)
……
一応言っとくけど、この5人のうち誰一人として、マーベルの映画には出てません。コミックの中でも、悪事を働いているところに、(本来別の件で忙しい)スパイダーマンに見つかって、アクションシーンは端折られて、ウェブで吊るされてるシーンになってる事が多いような連中です。働いてる悪事も、適当に計画性のない銀行強盗な事が多いです。
まぁ、そんな程度の、人気も認知度も無い連中の集まりなのです。
(…今、なぜかカーレンジャーの「暴走戦隊ゾクレンジャー」思い出した。そんなに共通点もないのに)
新生シニスター・シックスは、そんなうだつの上がらない、しかし成り上がりたいという欲だけは人一倍あり、今さら更生して真っ当な生き方もできないという、愛せないクズ達による烏合の衆。
そんな彼らだって生きていかねばならない。稼いで食って飲んで寝て、時には贅沢もしたい。
なので、能力を生かして強盗したりカツアゲしたり強盗したり強盗したりする。
…本当に、救いようのないクズだわ。こいつら。
ちなみにシニスター・シックスなのに5人しかいないのは、リーダーのブーメランいわく、見えない6人目を想像させ恐怖させるのが目的との事だが、多分、誰も入ってくれなかったんじゃないかと思われる。この辺りの姑息な間抜けさも…
どうにも地味なメンバーによる、宇宙を救うような派手さも、正義を問うようなテーマ性も無い話だったが、これがとても面白かった。
うだつの上がらない人生を送っているという意味じゃ、読んでるこっちも同じだしな!wwwwwwww
という一点で謎の共感もあったりして。
実際、巨大企業の社長や国家機関のエージェントよりも、安アパートで飲んだくれてる悪党の方が、生活感は近く感じるわけで…そういった、「ヒーローのいる世界」で、尊敬されない小物ヴィランをメインに据えた話は、なかなか斬新だった。
シニスター・シックスの面々(特にリーダーのブーメラン)は人としてもクズで、簡単に嘘をつくし裏切るし、仲間を仲間とも思っていない、どうしようもない奴らだ。それでも、どこか嫌いになりきれないし、想定外のトラブルに慌てふためく様は滑稽で面白い。
ストーリーは完結しておらず、続刊も予定されているようなので、期待したい。
…1、2冊出して続刊が邦訳されない事多いのよ。アメコミって…