【花騎士】梅雨入りにホワチュー
5月28日のメンテ前後で、更に4人のSDが新調されました。
残りは5人。
これでようやく、パンジー3姉妹全員に専用SDが実装されました。
打属性はレンゲソウだけになって、汎用SDなのに専用化するという謎の状態に!
さて、「梅雨明け」イベントです。
ニコ生で発表されて話題になっていたレインボーローズさんが、イベ金で実装です。レインボーなのに、虹ではないのか…と、あちこちで言われていることでしょう。
新虹は「もうじきさん」ことイキシア。(上の黒髪ツインテ)
こちらもニコ生で発表されてから…ずいぶん長い時が流れての実装です。SDで見てると、かなりのドジっこのようです。通常攻撃が2パターンあって、片方ではバナナの皮を踏んで転びながら攻撃しているという。可愛いなぁ…
上の一番左のキャラも、話題になっておりました。
なんと!ドS教官(実はドM)ロベリアの妹でしたか!!
…どうも、台詞の端々から、怪しさがにじみ出しております。
ただれた姉妹関係?(おいこら)
さて、5月末の、全国徐々に梅雨入りし始めるタイミングで、イベント名が「梅雨明け」というのも、なんだか気になっていたのですが…
どうも、こちらの常設特殊任務「水影の騎士」第一部最終章と関わっているような感じです。
水影ーーアクア・シャドウの様々な謎が明かされていきました。
そして、ひとまずの戦いは終結したのですが…
雨とともに終わったこのイベントが「梅雨入り」だったのでしょうか。
ナイドホグル決戦を機に、ストーリーイベントは一足先に第二部的な展開に入っていますし、クジラ艇任務も第一部完になっています。今後の話からも目が離せませんね。
さて、今回もレアリティ昇華対応のキャラがいます。
新キャラ3人と☆4のホワイトチューリップです。ホワイトチューリップ…好きなんだよなぁ、この子…
チューリップ四姉妹の末妹。自由奔放な3人の姉に振り回される苦労人の女医さんです。…よし、昇華、させよう!と、急に決意。
石は溜まっていたので、一度やってみたかったんですよね。
昇華後、レベル・好感度を最大まで上げて、フルアンプルゥにした状態です。
アビリティの特徴は、デバフ&デバフ。
攻撃力低下と命中率低下のWデバフは、現状他にいない組み合わせですね。
デバフパーティを再編成したいと思います。
あと、なんか来てくれましたw
ロータスレイクの司聖官が、なんか凄い勢いで増えてるような気が…?
【アメコミ】駆け抜けた嵐
先週の福岡出張の時、ちょっとBOOKOFFに寄ってみたら、懐かしい物が大量に置いてました。
スポーンのフィギュアです。
ブリスター無しが、どれもこれも350円でした。スポーンのフィギュアが最初に発売されたのは1994年だったそうです。もう20年以上経ってるのか…当時は大ブームだったのですが、もう、若い人には全く分からない世界ですね。
懐かしさ余って、アンジェラ買ってしまいました。
これパンツ白かったんですけど、確かエラー版でレアだった気がします。とはいえ、リペイントやら何やらでバリエーションも多いし、もうよく分かりません。
アンジェラは天界の戦士で、スポーンの強敵ですが、場合によっては味方となる事もあるという、人気キャラでした。
現在では、なぜかマーベルコミックの「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のメンバーになっています。マイティ・ソーの妹だったという事実も明らかになってます。どういうことなの?
スポーンを生み出したのはコミック・アーティストのトッド・マクファーレン。
マーベルで「アメイジング・スパイダーマン」などを描いていた人ですが、出版社が著作権を管理する体制に不満を持ち、ジム・リーやロブ・ライフェルド、マーク・シルベストリらとともに、作者が著作権を持つイメージ・コミックという出版社を立ち上げました。
当時の大人気アーティスト達による新ブランドは大ブレイク。「スポーン」をはじめとして「ワイルドキャッツ」「ヤングブラッド」「ウェットワークス」「ウィッチブレイド」などが大ヒットしました。
で、これら作品群は作者が著作権を持ったまま、世界観を共有していました。
マーベル、DCと同じように、クロスオーバーを行えるようにしていたのだと思いますが…これが後々、破綻していきます。
例えば、スポーンの誕生に深く関わっていたチャペルというキャラクターがいます。
チャペルは「ヤングブラッド」のメンバーで、著作権は作者のロブ・ライフェルドが持っています。映画になった時、当然チャペルは使えないので、その役目はプリーストという新キャラを作ってしのぎました。その後、ライフェルドがイメージを離脱してしまい、この因縁が本格的に使えなくなって、何か設定がいじられて、チャペルの存在は無視されるようになってしまいました…
イメージコミックの離脱者は続きます。
イメージの世界の中で、ジム・リー率いるワイルドストーム・スタジオは、多くの作家やヒット作を抱える最大勢力だったのですが、スタジオの経営に疲れたジム・リーは、ワイルドストームの作品群を丸ごとDCに売却してしまいました。
(その後ジム・リーはいちアーティストとして、DCでバットマンやジャスティスリーグ、スーサイド・スクワッドなどを手掛けています。ワイルドストームのキャラクター達は、DCに組み込まれたのですが、今ではほとんど姿を見る事がありません…)
いつの間にか、イメージ・ユニバースはほとんど「スポーン」ぐらいしか残っていない状態になっていました。
で、アンジェラ。
なぜ彼女が今、マーベルコミックにいるのかという話なのですが…
トッド・マクファーレンは「ミラクルマン」という作品の版権を巡って、ニール・ゲイマンというイギリスの作家と裁判で争う事になります。
「ミラクルマン」は元々ゲイマンが書いた作品なのですが…マクファーレン達は作者の著作権を保証するためにイメージコミックを作ったハズなのですが、その人が何をやってるんでしょうか?
裁判はかなり長引いたそうですが、最終的にゲイマンは「ミラクルマン」の著作権を取り戻しました。
ついでに、アンジェラの権利も取り戻しました。
スポーンのキャラクターではありますが、アンジェラは元々ニール・ゲイマンが創作したキャラクターでした。
ゲイマンは裁判を支援してくれたマーベルコミックに、お礼としてアンジェラのキャラクター権利を譲渡したのだそうです。
スポーンの作中では、アンジェラは既に戦死していたそうですが、彼女はある事件に際してマーベルユニバースに転生。なんやかやあって、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーに加入する事になったそうです。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは、映画で一気に知名度を上げたタイトルですが(それまで私も知りませんでした)、調べてたらチームの変遷が物凄く面白いんですよね。
アイアンマンがメンバーだったこともあるし、元X-MENのキティ・プライドが2代目スターロードになってた時期もあるし…映画も凄く面白かったんで、もっときちんと邦訳出してほしいんですが…あと、ニール・ゲイマンの「サンドマン」の続きも邦訳を…(渇望)
【花騎士】残された9人
21日月曜のメンテは無事終わり、イベントの後半が追加されました。
それ以上に、気になるのが、ここのところハイペースで追加されていく専用SD未実装だったキャラの専用SD群です。
サイレントで実装されるので、気付きにくいのですが、アサガオ、キキョウ、カーネーション、ヒマワリ、マーガレット、マリーゴールドの低レア勢に専用SDが実装されました。その上、ナナカマド、ハツユキソウ、ラッセリアには改修と庭園アクションの追加が行われています。
こういうあたりを手を抜かずにやってくれるところが、このゲームの運営さんのいいところですよね。
ヒマワリは、かなり好きなキャラなので、昇華実装されたら、させてみたいところですが。
専用SD未実装組、いよいよ1ケタになりました。
最後まで残るのは誰だ⁉
サルビアやクレナイは、キャラ絵とイメージがかなり違うので、早めに専用SD化して欲しいのですが…
さて、今回のイベントはかなり混沌とした内容でしたね。
ドタバタ多めで、個人的には非常に楽しかったのですが。
そんな中でも、ワビスケとガジュマルの関係とか、ちょっといい話もあったりして、うん。かなり好きなストーリーでした。
次は「梅雨明け」?…梅雨入りもまだですが…
で、今週の開花キャラのコーナー(?)
マロニエの本開花はニコ生でも紹介されていましたね。
盾どこにいっちゃったんでしょうか? バリエーションとしてはアリだと思いますが、個人的には、進化絵の方が好きです…あんまり戦う風でなくなっちゃいましたね。
続いて、バルーンバイン。
こちらは非常に「らしい」感じの開花です。
胸が危う過ぎます。
好感度が咲・66%とか、非常に中途半端な事になっているのは、まだ開花(能力のみ)すら実装されてなかった頃、私がこのゲームを始めて間もない頃に一軍で使ってた名残です。好感度アイテムも足りなくて、ここまでしか上げれてなかったんですよね。ワレモコウやオトメユリなんかの、足の遅いキャラをフォローしてもらってました。
なお、この後すぐに咲・100%にして寝室に連れ込んだ模様w
ナンテン先生はこちら。おお色っぽい。
巨大な筆を振り回す様がカッコいいです。書道家かと思ってたら女医さんでしたが…
最初に戦友パーティで見かけて、一目惚れしたキャラでした。筆を振り回しながら、ゆっくり前進していく独特なスキルは、他のキャラとは違った味の格好良さがあります。
今でもクジラ艇や国家防衛任務で使っています。
そして、スイートウィリアム。
今回の開花絵では、彼女が一番グッときました!
中性的な凛々しいキャラが、その凛々しさを残しつつ、可愛い感じになっちゃってまぁ、大変なことですよ。これは。(?)
そんなこんなで、また。
NZNさん、やりたい放題ですね(笑)
【マンガ】やっぱりミャアちゃんが一番可愛い
先週末、出張先の福岡でふらふらと入った書店で、何気なく漫画コーナーを眺めていたら、とんでもない物が目に留まりました。
吾妻ひでお氏の「スクラップ学園」が、復刊ドットコムから出ておりました。
何故これを出張先で見つけてしまうのか。私は。
上下巻、各2,700円(税別)。
地元の本屋で見つけたのであれば、悩むことなく買えたのでしょうが、そこそこ分厚く、荷物になる事は確実。しかし、地元の本屋に置いてるとは限らない。そもそもプレコミ版を持ってる! しかし、これは話がちゃんと雑誌掲載順に並んでいる!(当時のギャグマンガって、なぜか単行本収録時に話が掲載順でない事が多かったんですよね。「マカロニほうれん荘」なんかもそうだった覚えがあります。「スクラップ学園」プレコミ版単行本もそうで、初期と後期で絵柄が変わっているのが入り混じってて、微妙に嫌だったんですよね…)
そして、決定打として、「ミャアちゃん官能写真集」Part1、Part3がカラーで収録されている!…よし買った!ん? Part2はないの?(Part1のあとがきで、Part2はありませんと明言していたので、2を飛ばして、3を出したんだそうです。なるほど)というか、ミャア官に続きがあった事も知りませんでした。元々自費出版だったそうですが、こっそり「ミニティー夜夢」の後の方に収録されてたんだよなぁ…と、無駄に思い出にひたる私。
吾妻ひでお氏といえば「萌え」の歴史を語る上で、確実に名前が出てくる人物で、SF的でシュール、不条理なギャグ漫画を多く手掛けておられますが、その中で、とにかく可愛い女の子を描く事で人気でした。「萌え漫画」の元祖とも評されます。(ご当人は「萌えなんて言葉は知らん!」とか言っておられましたが)
可愛い女の子を中心に据えて、逸脱したキャラクターと、不条理な事件(日常)でコマを埋めていく、吾妻先生の真骨頂ともいえる作品です。
30年近く前…二十歳前後の頃によく読んでいましたが、当時既に失踪時期だったようで(これも後から知りました。なんかガス会社の社内報にマンガ書いてるとか、噂があったのですが「失踪日記」でその真実が明かされて、ビックリ)、新刊は出ておらず、奇想天外社から出てたコミックとかを古本屋で買い漁ってました…と、これまた思い出にひたってみたり。
「スクラップ学園」は、徹底的に主人公・猫山美亜(ミャアちゃん)を中心に話が進んでいきます。騒動を起こす側だったり、巻き込まれる側だったりしますが、時には真面目に、時にはやる気なく、暴走したり突っ込み入れたりしながら、ドタバタと大騒ぎな日常を送るミャアちゃんの物語です。
改めて読んでみて、自由で物事に動じない性格のミャアちゃんは本当に可愛いです。個人的な好みではやっぱり、初期の3~4頭身の方ですが。そして、軽快な展開も非常に心地よく読めます。SFチックでくだらない超展開も多くてもうたまりません。
この面白さは、私の個人的趣味に合うという事で、今の人にも通じるのかよく分かりませんが、個人的には5,000円オーバーの価値は十分にありました。
理想を言うと、マンガ図書館Zに過去作品を収録して欲しいところですが…
【花騎士】忍ぶどころかローなんとかさん
昨日から新イベント「暴走! 驚天カラクリ城」が始まっております。
新☆6は左のワビスケさん。イベ金は元気が売りのカカラちゃん。☆5は意外にもローレンティアとルドベキアの忍者バージョン。
個人的にはそれほどツボにはまらないところで、今回はムキになってガチャに挑まなくてよさそうです。
背景の遠くに見えるのが、噂のカラクリ城みたいですが…
遂に害虫もカラクリまで使うようになってきたのでしょうか?
悪よのう?
もう、何と言うか、何と言えばいいのか…
もう、ツッコミ所満載のイベントになっております。
ニンニンジャーかおのれは(笑)
さて、こちらも追加になりました。水影EX破級第2弾!
今回の敵はダブルサボテン! 2人で1人のフラワーナイト!(?)
サクラとウメの破級はかなり苦戦して、なかなかクリアできなかったのですが、その頃より、うちの騎士団の実力は上がっています。
とりあえず、こないだコア級に挑んだ編成そのままでチャレンジ!
えぇと、こちらは途中経過ですが、割とうまくハマりました。
まずはデバフパーティで、水影サボテンのモードが変わるまで削って、その後、回避パーティが更に削り、後を引き継いだ上の反撃パーティがこのまま倒してくれました。
ヘレニウムの能力とアビリティに上方修正が入った事もあってか、かなり反撃でダメージが稼げました。
打属性をもう少し盛れば、もっと楽に周回できそうです。
もうちょっと編成をいじってみようと思います。
そして、このタイミングでやって来たのがこちらの特別ガチャ。
2015年ガチャと、2016年ガチャです。
両方回すと10000DMMpt≒いちまんえんですが…
欲を言えば、何かオマケも欲しいところでしたね。華霊石とか昇華石とか。
給料日前ですが、2015年ガチャを回すことにします。
一番欲しいのはイオノシジウム!
オンシジュームやハナモモ、ヤドリギでも可! いらないキャラが来た時は…諦めて泣こう…
まぁ、いらないと思ってても、使ってみるといい所が見えてきたりして、お気に入りになったりするので、侮れないですし。
それにしても、この辺りの初期のキャラでも普通に使い続けられているのが、凄いところですよね。私が以前やってたソーシャルゲームだと、能力がインフレしていって、古いキャラは使えなくなっていくのが常でした。
まぁ、このゲームも能力はインフレしているのですが、それに合わせて古いキャラも修正されたりするので。
他のプレイヤーと強さを競うゲームではないので、自分が満足できれば、それでいいですし。
さて、ガチャの結果は…
ハナモモ! そして☆5のワレモコウ!
いらっしゃい♪
ちょうど破級サボテン周回に打属性キャラが欲しかったので、嬉しいところ。モモおねえさまも、あちらで待ってましたよ♪
【花騎士】コア級ちゃれんじ(再)
今週はやる事いっぱいと思ってたのですが、通常のイベント任務のパネルめくりも、欲しいとこだけめくって終わりにしたら、意外とナイドホグル戦の千花繚乱の勲章も必要数は簡単に集まって、それほど必死に周回する事はありませんでした。
むしろ、ヒツジグサ欲しくて、これまで真面目にやってなかったキャラクエをやって、華霊石を集めてはガチャ回しておりました。
結果は…うん。今回はご縁がなかったという事で( ;∀;)
さて、そんなナイドホグル戦のコア級に挑戦しました。
前回もクリアしてますし、最初なめてたんですが、道中思っていた以上に苦戦したこともあって、それなりにコンセプト揃えたパーティを4つ。
①デバフ。フリー枠にオオオさんを入れて、火力を高めています。
②回避。なんか気付けば斬属性ばかり。
③反撃。器用貧乏感も…
④1T。一番何も考えてないパーティ。
第1形態が上です。こちらはあまり問題なし。
移動力調整ミスって(とゆーか、考えてなかった)、1Tパーティが2戦目になってしまいました。
第2形態は首が2つに。
第2形態は1Tパーティが倒したものの、息切れ。首が3つの第3形態に回避パーティが当たりました。
かなり粘ったのですが、ギリギリ倒しきれずにバトンタッチ。
反撃パーティが反撃を活かすことなく、1Tで倒してしまいました。
無事に封印完了です。
今回のコア級は、消費スタミナ0で何度でもチャレンジできます。
とはいえ、特に何か報酬がある訳ではないので、高難度用のパーティの調整/挑戦する目的に使うくらいですかね。
さて、明日からは噂の忍者イベント。どうなるのでしょうか? 楽しみです。
【アメコミ】サノス、君はどこへ行く?
ネタバレ注意!!
…とはいえ、現在公開中の映画「アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー」のネタバレはありません。そもそも私はまだ見てません(笑)
サノスを初めて知ったのは、カプコンのゲーム「マーベル・スーパー・ヒーローズ」でした。
ゲームのラスボスとして現れた彼は、正直、そこまで巨悪のカリスマを感じるような存在ではありませんでした。青いタイツのゴリラチックな太マッチョのキャラクターは、日本のアニメやコミックなら、四天王のパワー自慢係がいいとこだと思います。
日本的な感覚だと「技>力」というのがあるので、パワーキャラにしか見えないサノスに、それほどのカリスマを感じる事はできませんでした。
しかし、その後に邦訳された「インフィニティ・ガントレット」(ゲームのネタ元でもある話)を読んで、色々と認識を覆されました。
サノスの持つ力は、とにかく圧倒的でした。ゲームではヒーローがタイマン勝負で戦っていますが、とんでもない。素で、地球最強のヒーロー連合を圧倒する力があり、その上、宇宙を思いのままにする力を持つインフィニティ・ガントレットを所持しています。もう最初っから、勝負になっていません。
そして決して、サノスはパワーだけの頭の悪い存在でもありませんでした。
深い知性と、油断のならない策謀を持ち合わせています。
ただ、愛に狂った孤独な人物でもあります。
「死」を司る女神デスに恋い焦がれ、彼女を振り向かせるためだけに、力の全てを使い、そのためにならガントレットの力で宇宙の生命の半分を消滅させる事すら厭わない「狂えるタイタン人」それが、サノスでした。
そして「インフィニティ・ガントレット」の主人公も、完全にサノスでした。
地球最強のヒーロー連合…キャプテンアメリカ、ハルク、アイアンマン、サブマリナー、ウルヴァリン、スパイダーマン、サイクロップス…彼らは物語の添え物に過ぎません。物語中盤であっさり全滅します。ファンタスティック・フォーやデアデビルらに至っては、サノスが最初に行った生命の大消失の時点で消えてしまっています。
アダム・ウォーロックやシルバーサーファーら、強力な力を持ったコズミック・ヒーロー達も、重要な役回りですが、物語はサノスを中心に回っていくのです。つまり…
ラスボスが主人公!なのです。
アメコミが、ただの幼稚なヒーローコミックスではないと認識していた私にとっても、それは衝撃でした。
物語の描き方にタブーはなく、必ずしも正義は勝利しない。最終的に勝利を手にするのは正義の側だったとしても、それが慣れ親しんだヒーローによってもたらされるとは限らない。
感情移入できる、地球のヒーローを失ったまま進んでいく物語は、なかなか衝撃でした。サノスの暴虐を食い止めようと奮闘するアダム・ウォーロックも、馴染めないキャラクターで、策謀を駆使して地球のヒーロー達を捨て駒にする彼は、この作品のヒーローとして感情移入できる存在ではありません。むしろサノス以上のラスボス感すらありました。
ヒーロー達でも手の届かない、宇宙の果てで行われる超常の戦いは、読む者に諸行無常の念すら抱かさせるものでした。
…と、私にとっては衝撃作でしたが「この作品が好きか?」「他人に薦められるか?」と聞かれれば、う~ん…微妙です。やはり、物語は好きなキャラクターが活躍する物の方がいいですね。
そんなサノスのオリジンを描いたのが「サノス・ライジング」ですが、これ「インフィニティ・ガントレット」のサノスにつながってません。
とはいえ、狂えるタイタン人誕生の物語として、非常に面白い作品でした。これを先に読んでいれば「インフィニティ・ガントレット」の印象も違ったかもしれません。少しはサノスに感情移入できたかも。
異形の子として、周囲に疎まれる少年時代のサノスに共感を覚える部分は誰もが持っていると思います。そこから、少しずつ、そして大きく道を踏み外していくのですが…
映画のサノスは多分、こちらがベースなのだと思います。映画見てないんで、断言はできませんが^_^;
一方の「デッドプールvsサノス」は、デップーのせいでノリが軽くなってますが、ちゃんと正史のサノスです。サノスが恋い焦がれるデスは、実はデッドプールと相思相愛なのです。
それに嫉妬したサノスは、デッドプールに不死の呪いをかけています。(死後にデスと結ばれることがないように)デッドプールの不死身っぷりには、実はそんな秘密もあったのですね。
さて、そのサノスがマーベル映画に本格登場したのが、現在公開中の「アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー」なのですが…
衝撃のラストってのが、気にはなりますが、どうなんでしょうか?
「インフィニティ・ガントレット」を下敷きにしているなら、アベンジャーズ全滅は展開として当然過ぎですよね。元々前後編で作られてた映画ですし「続く!」で終わっても不思議ではありませんし。それこそ、サノスがインフィニティ・ガントレットを完成させて、宇宙の半分の生命を消滅させて「終わり!」でも、あんまり衝撃感はありませんよね。
私が読んだ紹介記事を書いてるライターさんの中には、アメコミ通の人もおられたので、それでも衝撃というなら、そんな簡単な事ではなさそうです。
では、何?
ギャラクタス襲来? X-MEN登場? スタン・リーがカメオ出演?(それはいつもの事か)
あ。この映画に限っては、サノスが倒される方が、むしろ驚きかも。いきなり出てきたデッドプールがサノスを倒すとか(笑)…ファンは大爆笑ですが、映画的には最悪ですね、それ。
気になりながらも、ガッカリしそうな予感もあって、何となく映画館へ向かう気になりません。むしろ早く、ネタバレを見て安心したい私がいます。